「一度は姿を消した航路が15年ぶりに復活…」 片道7時間の船旅、本当に乗る価値はあるのか? 新造船就航で変わる室蘭~青森航路とは

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津軽海峡フェリーは2023年10月、15年ぶりに室蘭~青森航路を復活させ、新造船「ブルーグレイス」を就航した。片道7時間の長距離航路はトラックドライバーの休息需要に応える一方、一般旅行者向けの割引商品「スーパー海割」で集客も狙う。前年比22万台超のトラック輸送を背景に、航路の収益拡大が本格化する。

室蘭~青森航路の割引拡大

2025年8月に就航した新造船「ブルーグレイス」(画像:津軽海峡フェリー)
2025年8月に就航した新造船「ブルーグレイス」(画像:津軽海峡フェリー)

 津軽海峡フェリーは2026年3月2日、室蘭~青森航路で「スーパー海割」の通年販売を開始した。対象は4月1日以降の乗船分である。

 スーパー海割は、マイカーを使う少人数旅行者向けの割引商品である。函館~青森航路や函館~大間航路での好評を受け、今回、室蘭~青森航路にも拡大した。利用条件は6m未満の乗用車の乗船、船室はスタンダード限定、片道・往復いずれも利用可能、乗船人数はドライバーを含めて8人まで、事前予約・事前決済が必要である。

 割引率は乗船日や人数によって異なる。例えば函館~青森航路で、普通車1台にドライバーひとりと大人ひとり、子どもひとりの計3人で利用した場合、通常(A期間)2万4050円のところ、スーパー海割を使うと1万5250円となり、約36%の割引になる。

 同社はスーパー海割以外にも各種割引商品を販売しており、タイアップ企画などの販促活動も活発に行っている。プレスリリースによる情報発信も多い。これらの割引商品や販促活動は、ファミリー層や友人同士など、主に一般旅行者向けである。

 ただし、津軽海峡フェリーに限らず、多くのフェリー航路は乗用車やバスよりも、トラックとトラックドライバーの輸送を中心に発展してきた。乗船日によっては、車両スペースはトラックで満載でも、旅客スペースは空いていることも珍しくない。

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