なぜ新大阪駅は再開発されるのか? リニア・北陸新幹線で「大阪ツートップ」を目指す! 60年目の大改造、「迷路」からの脱却なるか

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大阪府市は、新大阪駅(大阪市淀川区)周辺の新しいまちづくり方針をまとめた。リニア中央新幹線の延伸などを見越して、駅周辺を抜本的に変える構想だ。これにより、新大阪の新都心化が始まる。

阪急十三駅と淡路駅周辺をサブ拠点に

機能集約後の再開発が計画される大阪市の柴島浄水場(画像:高田泰)
機能集約後の再開発が計画される大阪市の柴島浄水場(画像:高田泰)

 新大阪駅から直線距離で2km足らずの十三駅と淡路駅は、新大阪駅を補完するサブ拠点と位置づけられた。十三駅は阪急電鉄の神戸線、京都線、宝塚線が乗り入れるが、阪急電鉄は新大阪連絡線に加え、大阪駅うめきたエリア地下ホームと結ぶなにわ筋連絡線の整備を計画している。完成すれば駅の利便性がさらに大きく高まることは間違いない。

 新方針には駅と周辺の一体整備が盛り込まれた。阪急電鉄が駅舎を建て替えて高層化する計画を持つからだ。駅を取り囲むように広がる商店街の活性化、淀川河川敷の魅力向上なども打ち出している。

 淡路駅は通勤特急以外の全車両が停車する阪急京都線と千里線の乗換駅で、大阪メトロ堺筋線の列車も乗り入れる。約300mの場所におおさか東線のJR淡路駅が2019年に開設され、新大阪駅からの移動が楽になった。

 再開発用地として挙げられたのは、大阪市が機能集約を計画している柴島(くにじま)浄水場(東淀川区)。浄水場用地約46万平方メートルのうち、約12万平方メートルで新大阪エリアを補完する都市機能整備を目指している。阪急線の連続立体交差事業で生まれる高架下の開発も推進する構えだ。

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