飛行機vs新幹線 「速さ」で勝負? ANAが挑む物流改革、離島物流の未来を切り開くのはどちらだ? 五島列島鮮魚当日配送を考える
ANAが空輸を活用し、離島で朝に獲れた鮮魚をその日のうちに店頭で販売する取り組みを始めた。背景には、陸路物流が直面する「2024年問題」がある。
離島空港発の物流革新

ANA長崎支店によると、今回の取り組みでは、五島列島で水揚げされた天然鮮魚を、五島福江空港から福岡空港経由で羽田空港まで空輸した。福岡空港で貨物の積み替えを行い、都心部への流通につなげた。五島福江空港には、福岡空港と長崎空港へ向かう路線があり、いずれもANAとORC(オリエンタルエアブリッジ)が運航している。
初回となった2024年9月、2回目の2025年1月ともに、販売店舗での評価は好調だった。とくに、鮮魚に精通したスーパーカスミのスタッフによる丁寧な商品説明が、来店客から高く評価されたという。
今後の実施についても、ANAと連携協定を結ぶ長崎県は継続に前向きな姿勢を示している。一部店舗ではANAの客室乗務員も販売現場に立ち、鮮魚や加工品の紹介を行った。ただし、当該路線の案内や五島列島の観光情報などは行わなかった。
今回の取り組みは、商品や販売時期、対応店舗が限定されており、数量も試験段階にとどまる。ただ、羽田や伊丹など主要空港への直行便がない離島にとっては、有望な流通ルートとなる可能性を秘めている。