「ホテルが見つからない」 大阪万博またピンチ! 稼働率全国トップの80%超え、宿泊費2~3倍高騰も! 宿泊難民続出で、兵庫県へ“避難”勧告の現実か

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大阪市此花区の人工島・夢洲で13日、大阪・関西万博が開幕する。大阪府内の宿泊施設は稼働率が高止まりし、事実上ほぼ満室の状態だ。万博の集客にも影響を与える可能性がある。

人手不足で従業員の奪い合い

北区にオープンしたカンデオホテルズ大阪ザ・タワー(画像:高田泰)
北区にオープンしたカンデオホテルズ大阪ザ・タワー(画像:高田泰)

 宿泊施設不足を深刻化させるのは、訪日客の急増だけでない。ホテルや旅館の人手不足で

「客室すべてを稼働できない施設が多い」

こともそのひとつだ。多くの施設でコロナ禍の間に従業員やアルバイトが職を離れたが、宿泊客数が回復しても十分に補充できていない。その結果、空室があっても客を入れられないという。

 北区のホテルは従来、調理部門の従業員を、高校時代に調理を学ぶか、調理師専門学校の卒業生に限定して採用していたが、採用条件を取り払った。スキマバイトの大学生や主婦を雇って補助業務に当たらせているホテルもある。しかし、それでも業界全体の人手不足が緩和する兆しは見えない。

 しかも、市内はコロナ禍の一段落や万博を見据えてホテルの開業ラッシュが続いている。2024年は大阪城近くに「ダブルツリーbyヒルトン大阪城」(中央区)、大阪市役所近くに「カンデオホテルズ大阪ザ・タワー」(北区)などが開業した。

 2025年はJR大阪駅北のグラングリーン大阪に「ウォルドーフ・アストリア大阪」(北区)などがオープンした。5月には大阪城公園近くで「パティーナ大阪」(中央区)が登場する。その結果、従業員の奪い合いが激しさを増し、

「報酬を上げても働いてくれる人がそもそもいない」

と頭を抱えるホテル業者もいる。

 万博を好機と考え、客室の予約枠を出し惜しみする動きも見える。一部の部屋だけで予約を受け付け、他社の動向を見極めながら、宿泊料金引き上げを視野に入れているわけだ。中央区のホテルは

「万博は不人気だが、企業に押し付けられたチケットで来場する人は一定数いる」

とみている。

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