テスラの強み、「EV」だけじゃなかった! “第2の柱”が年率100%成長、蓄電池で日本逆転なるか!? 新エネルギー覇権争奪戦、勝者は誰だ

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テスラのエネルギー貯蔵事業が急成長を遂げ、EV事業に次ぐ重要な柱として浮上している。2023年第2四半期の売上高は、エネルギー事業が前年比2倍の30億ドルに達し、国内外での導入が加速中。メガパックやパワーパックを中心に、電力需給の安定化や災害時のバックアップ電源として、産業用途での活用が進んでいる。テスラの戦略を軸に、日本企業の未来も注目される。

エネルギー事業急成長の背景

テスラ(画像:Pexels)
テスラ(画像:Pexels)

 テスラといえば、電気自動車(EV)の世界的なリーダーとして広く知られている。しかし、テスラの主力事業はEVにとどまらず、近年ではエネルギー貯蔵事業の急成長も注目されている。

 2023年第2四半期の売上高を比較すると、EV事業は前年比6.5%減の190億ドル(約2兆8500億円)であったのに対し、エネルギー貯蔵事業は前年のほぼ2倍となる30億ドル(約4500億円)を記録した。2024年第3四半期の決算では、全社売上高の約10%をエネルギー貯蔵事業が占めるまでに拡大し、EV事業に次ぐ“第2の柱”として位置付けられつつある。

 テスラの大型蓄電システム

・メガパック(Megapack)
・パワーパック(Powerpack)

は、世界的に導入が進んでおり、日本でもその導入が進んでいる。

 本稿では、テスラのエネルギー貯蔵事業の成長戦略を掘り下げ、日本における導入事例を紹介しつつ、日本企業のエネルギー関連事業の未来について考察する。

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