テスラの強み、「EV」だけじゃなかった! “第2の柱”が年率100%成長、蓄電池で日本逆転なるか!? 新エネルギー覇権争奪戦、勝者は誰だ
グローバル供給網強化

テスラのエネルギー貯蔵事業は、家庭用の「Powerwall(パワーウォール)」と産業用のメガパック、およびパワーパックを中心に展開されている。パワーウォールは主に住宅や小規模施設に提供される一方、メガパックやパワーパックは大規模な電力網や企業向けに提供されている。これらのシステムは、電力需給の安定化、送電網の負荷軽減、緊急時のバックアップ電源といった重要な役割を担っている。
再生可能エネルギーの発電量は天候により大きく変動するが、メガパックは余剰電力を蓄え、必要なときに放出することで電力の安定供給を可能にする。さらに、ピーク時には送電網にかかる負担を軽減することができる。また、自然災害や停電時には蓄電システムが安定した電力供給を提供し、重要なインフラや交通機関にも役立つ。
メガパック1台は、3600戸の家庭が使用する電力の1時間分、つまり3900kWh以上を蓄えることができる。この容量は、テスラ・Model 3後輪駆動バージョンに搭載されるバッテリー62台分に相当する。テスラは、エネルギー貯蔵事業の拡大を目指し、中国・上海にメガパック専用の生産拠点「メガファクトリー」を建設した。この工場は、2024年5月に着工し、2025年2月には本格稼働を開始、年間最大1万台のメガパックを生産する計画だ。
上海に建設されたメガファクトリーは、米国本土以外では初の生産拠点となる。この拠点により、テスラはメガパックの供給能力を大幅に向上させるとともに、部品や物流コストの削減も可能となる。これにより、日本を含むアジア市場への対応も迅速化される。
さらに、テスラはヒューストン近郊に3カ所目となるメガファクトリーを建設する予定だ。工場の敷地面積は約9万平方メートルで、稼働時期や詳細についてはまだ不明だが、これによりさらに強化されるグローバル供給体制に注目が集まる。