東京メトロが南千住に「スケートパーク」を開設した理由! 地下鉄会社なのになぜスケボー? 1年で会員1800人突破、高架下活用・地域活性化の起爆剤となるか
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東京メトロが南千住に開設した有料スケートパーク「RAMP ZERO」が地域活性化の新たな拠点となりつつある。開設から1年で会員数1800人を突破し、スクール参加者は3300人以上に。初心者から上級者までが楽しめる場として、地域経済にも寄与し、スケート文化の発展に貢献している。
南千住スケートパークの影響力

近年、スケートボードは多くの世代に親しまれるようになった。その背景には、東京オリンピックやパリオリンピックでの日本選手の活躍がある。オリンピックの正式種目に加わったことで、公共のスケートパークの数も急増した。しかし、日本では米国などのスケートボード先進国と比較すると、まだスケートパークの数は少ないとされる。そんななか、東京メトロは2024年3月、地下鉄日比谷線の南千住駅から徒歩1分の場所に有料スケートパーク「RAMP ZERO(ランプ・ゼロ)」をオープンした。
場所は高架下で、広さは300平方メートル。ミニランプが3台あり、その横にはフラットな滑走スペースも用意されている。名前の「RAMP ZERO」は、3台のランプと、初心者や子どもたちがスケートボードを始める場所としての「ゼロ」の意味が込められている。
オープンからおよそ1年が経ち、会員数は1800人に達した。また、スクールは3300人以上が受講し、フリー滑走の利用件数は1300件を超えている(2025年3月17日時点)。規模は決して大きくないが、南千住周辺ではスケートボードコミュニティーの拠点となりつつあるといえるだろう。