東京メトロが南千住に「スケートパーク」を開設した理由! 地下鉄会社なのになぜスケボー? 1年で会員1800人突破、高架下活用・地域活性化の起爆剤となるか

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東京メトロが南千住に開設した有料スケートパーク「RAMP ZERO」が地域活性化の新たな拠点となりつつある。開設から1年で会員数1800人を突破し、スクール参加者は3300人以上に。初心者から上級者までが楽しめる場として、地域経済にも寄与し、スケート文化の発展に貢献している。

東京メトロが手掛けた理由

「RAMP ZERO」の場所。東京都荒川区南千住4-2-3(画像:東京メトロ)
「RAMP ZERO」の場所。東京都荒川区南千住4-2-3(画像:東京メトロ)

 これまで、JRや東武などの鉄道会社や電鉄会社は、不動産開発や観光開発(目的地作り)として、駅ビルや駅周辺の再開発を進めてきた。そんななか、地下鉄会社がスケートパークを開設したことは珍しい事例だろう。地下鉄は本来地下を通っているため、地上の土地を所有している場所は他の鉄道や電鉄会社と比べて少なく、限られている。そんななかでなぜスケートパークが選ばれたのか。

 背景には、東京メトロの社内プログラム「メトロのたまご」(通称、メトたま)で採用された企画がある。これは社員を対象にした

・チャレンジングな企業風土の醸成
・人材育成、新規事業の創出

を目的としたプログラムだ。2021年にメトロ社員が提案し、その企画が採用された。企画を担当した戸島稔貴さん(当時34歳)は、子どもや初心者が安全にスケートボードを楽しめる場所が少ないと感じており、そのような場所を作りたいという思いから始めた。

 また、別のメトロ社員である村田幸星さん(当時23歳)も、スケートパーク設置をテーマに「メトたま」に応募していた。村田さんはスケーターでもあり、スケートボードの

「ネガティブなイメージ」

を払拭し、高架下の活用を図るというアイデアを提案した。偶然にもふたつの企画が応募され、メトロ事務局とともに話し合い、ひとつの企画として進めることが決定した。

 さらに、隣接する足立区のスケートパーク(ムラサキスポーツ)が2023年8月に移転し、近隣にスケートボードを楽しめる場所がなくなった。また、荒川区役所にも以前からスケートパーク設置の要望があったが、適当な場所が見つからず、対応が難しかった。そうした背景から、RAMP ZEROはローカルスケーターにとって貴重な受け皿となっている。

 営業時間は朝7時から22時までと長時間で、通勤・通学の途中でも利用しやすい。また、「多様性・共同性・創造性」をコンセプトに、ローカルスケーターや上級者だけでなく、体験会やスクールも多数提供しており、子どもや初心者が気軽にスケートボードを始められる場所を目指している。

 スクールは2024年11月から営業時間を延長し、18時からの講座も増設され、地域のスケーター育成に貢献している。この取り組みは、将来的に南千住周辺のスケート文化の発展にも大きな影響を与えるだろう。

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