「マジでキモい」 CAの盗撮、中国版インスタで横行 ハッシュタグ「美脚」の裏に潜む現実とは? 女性ライターが考える

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航空機内でのキャビンアテンダント(CA)盗撮問題が深刻化している。特にSNSによる拡散が問題を加速させ、国際的な注目を浴びている。日本航空(JAL)やANAをはじめ、航空業界が盗撮対策を強化する中で、背後にある「偶像化」や顧客意識がこの犯罪行為を助長している現実を浮き彫りにしている。

SNS拡散で加速するCA盗撮被害

CAのイメージ(画像:写真AC)
CAのイメージ(画像:写真AC)

 スマートフォンの普及に加えカメラの無音アプリが出たことも関係してか、近年、航空機内におけるキャビンアテンダント(CA)の盗撮被害が問題視されている。

 CAの盗撮については、撮影した本人が画像を個人的に保管して楽しむ場合もあるだろうが、SNSがグローバルに浸透し、日本のみならず世界各国の人々が投稿することで、この犯罪行為が可視化されると同時に拡散されている。

 日本航空(JAL)、全日本空輸(ANA)をはじめとする日本の航空会社各社、そしてその19社が加盟する業界団体・定期航空協会(定航協)も盗撮の対策を進めている。

 そんななか、NEWSポストセブンに「《全日空CAが標的に…》海外SNSに投稿された乗務中の“盗撮画像”に『マジでキモい』と批判殺到 ANA広報部は『決して許されない行為と捉えています』『2023年より撮影罪で処罰の対象』」が掲載された(2025年3月10日付け)。

 中国の大手SNS「RED(小紅書)」に投稿されたのは、CAが補助シートに座り業務用タブレットを見ている全身写真の画像で、

「#美腿(美脚を意味する)」

などのハッシュタグとともに、「私は全日本空輸の女性たちみんな大好き」といった内容の文章が中国語で付けられていた。ANAはRED社へ削除依頼し、この投稿は削除済みではあるが、REDには各航空会社のCAの写真が多数掲載されているという。

 こういった盗撮行為の根底にあるものは何なのだろうか。

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