「マジでキモい」 CAの盗撮、中国版インスタで横行 ハッシュタグ「美脚」の裏に潜む現実とは? 女性ライターが考える
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航空機内でのキャビンアテンダント(CA)盗撮問題が深刻化している。特にSNSによる拡散が問題を加速させ、国際的な注目を浴びている。日本航空(JAL)やANAをはじめ、航空業界が盗撮対策を強化する中で、背後にある「偶像化」や顧客意識がこの犯罪行為を助長している現実を浮き彫りにしている。
国際社会における法規制と対策

話は戻るが、被害者のCAにとって、何気ない業務中の一場面が勝手に盗撮して投稿されていたことは、衝撃であったことだろう。他のCAの写真では、名札を付けているものもあるという。
常に見られている状態はもともとかと思うが、それがカメラであれば話は変わってくるし、その恐怖感が業務へ支障を与えかねない。
盗撮の法による取り締まりについては、長年、定航協が要望活動を行ってきた。上空ではどの都道府県で発生したのか特定することが難しく、都道府県の条例による処罰が難しかったからだ。
2023年6月に、「撮影罪」が新設された。正式名称は「性的な姿態を撮影する行為等の処罰及び押収物に記録された性的な姿態の影像に係る電磁的記録の消去等に関する法律」で、「性的姿態撮影等処罰法」と呼ばれる。
スカート内など、正当な理由なく、人の性的な部位・下着などをひそかに撮影することが該当する。3年以下の拘禁刑か300万円以下の罰金となり、当然のことながら、撮影したデータを没収し、消去や廃棄が可能になる。これにあわせ、同協会は機内の他の客やCAなどの無断撮影もしないよう呼び掛けている。
なお、スカート内の盗撮など、海外ではどうかというと、例として英国のイングランドとウェールズでは2019年に罰則化されている。スコットランドではさらに10年ほど前に制定された。