「マジでキモい」 CAの盗撮、中国版インスタで横行 ハッシュタグ「美脚」の裏に潜む現実とは? 女性ライターが考える
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航空機内でのキャビンアテンダント(CA)盗撮問題が深刻化している。特にSNSによる拡散が問題を加速させ、国際的な注目を浴びている。日本航空(JAL)やANAをはじめ、航空業界が盗撮対策を強化する中で、背後にある「偶像化」や顧客意識がこの犯罪行為を助長している現実を浮き彫りにしている。
CAが盗撮対象となりやすい理由

そもそも、なぜCAが盗撮されやすいのか。ひとつにCAという職業の
「偶像化」
があるだろう。欧州系航空会社の場合は男性の割合が日本に比べて多く、率直にいえば、女性も屈強そうなタイプのCAが多いのに対し、東アジアにおいてCAは
「憧れの職業」
「空の旅を演出する華やかな存在」
とされている。中国の場合は特にその傾向が強いようで、以前中華系の航空機に乗った際、スタイルのよい美女の多さに驚いたものだ。いわゆる彼女たちの「素材のよさ」に加え、制服も評価される。パイロットの制服もそうだが、CAの制服には権威性ともいえる、ある種の特別感が漂う。
日本のCAはエレガントで柔らかい立ち居振る舞いや笑顔、細かい気配りが特徴的で、それはあまり他国のCAには見られないかもしれない。そこに
「女性は優しい」
「女性は気が利く」
といった母性的なジェンダーロール(社会的に期待される性別に基づく行動や役割)を男性が見出し、勝手に「消費対象化」される面もある。
「日本のCAは美しい」「サービスレベルが高い」という海外での評判に、おそらく日本のアダルトビデオ人気も結び付けて幻想を持たれている可能性がある。
航空機は比較的高い料金を払うせいか、または上空の閉鎖空間のせいか、
「客だから何をしても許される」
といった顧客意識が地上より強い傾向もあり、こうした関係性も盗撮行為の温床となりやすいことに影響しているかもしれない。