JR中央・総武線「中電病」の謎! 運転士の体調不良続出、大丈夫か? 因果関係ナシも、イギリスで病欠多発の現実! 集団異変を考える

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「中電病」や運転士の集団体調不良が日本と英国で報告されている。日本では中央・総武線の運転士が突然の眠気や意識喪失に見舞われ、英国ではPM2.5が影響か。いずれも原因不明のまま、労働環境改善の緊急性が高まっている。

運転士、原因不明の体調不良

電車(画像:写真AC)
電車(画像:写真AC)

 中央・総武線の各駅停車(三鷹~千葉間)の運転士の間で発生している「中電病(なかでんびょう)」が人々の関心を集めている。この区間内の中野統括センター中野南乗務ユニットに所属する運転士に体調不良が頻発しており、それが“旧・中野電車区”であったことから中電病と呼ばれるようになった。

「突然眠気に襲われた」
「意識がもうろうとした」
「速度の感覚が鈍くなった」

ことなどからオーバーランが多発。本人たちの多くはそのときの記憶があいまいであり、周囲からみても

「魂が抜けた人形のようだった。目の焦点が合っていなかった」

など、明らかに異常な状態だ(2025年1月17日放送、『情報ライブ ミヤネ屋』)。

それが2024年度だけで19件、2024年11月までの3年間で43件発生している。なお、千葉側の津田沼統括センター乗務ユニットでは、2024年度の2件のみと大きな差が出ている。本人たちに

・持病
・服用薬

があったわけでもなかったことから、JR東日本では2024年から現場の水質調査や空気成分の測定を行うも異常なし。建材や家具等の化学物質の影響を考え、ベッドやロッカーを交換、壁紙の張りかえ、さらには神主を呼び安全祈願を行うも解決に至っていない。JR東日本の労働組合は2019年の勤務制度改正から

「労働時間が伸びている」

ことなどを主張しているが、会社側は(2025年1月17日の番組放送時点で)直近の2か月弱は発生していないこと、乗務距離や拘束時間が変わらないことなどから、それが原因ではないとしている。

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