国交省の鉄槌? 電動キックボード「基準不適合問題」、その理由とは? ローカライズ不足が引き起こすトラブルを考える
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近年、日本に輸入される電動キックボードが増加する中、規制をクリアしない製品も多く、国土交通省は基準適合性を厳格に確認している。特に、海外製のSmacircleが基準不適合で回収され、改修を試みるも販売再開に至らない事例が注目されている。新たな技術革新が進むなか、規制強化の重要性と企業の対応が問われている。
販売中止に追い込まれた製品

国土交通省が公開した資料によると、Smacircleには次の四つの不備が指摘されている。
・前方の方向指示器が前方30mから視認できない
・前方の方向指示器が、昼間、指示する方向の100m先から点灯を確認できない
・駐車制動装置が装備されていない
・車両の安定性不良
このうち三つは保安部品に関する問題であり、残りの「車両の安定性不良」は車体設計そのものに起因するもので、後付けで修正することは難しい。
Smacircleの日本販売店サイトは現在も存在しているが、トップ画面には次のような案内が掲載されている。
「平素は格別のご愛顧を賜り厚く御礼申し上げます。弊社より販売させていただいておりました特定小型原動機付自転車「Smacircle SIM」につきまして、昨年12月に国土交通省が行った市場調査により保安基準に下記の不適合が指摘されました。これを受けてメーカーの方で該当箇所の改良部品を開発製造したうえ、「性能等確認制度」の認可を取得し、修理対応させていただく予定をし、販売を停止いたしておりました。しかしながら、この度、機能を損なうことなく、基準に適合させることが困難と判断することに至りました。つきましては、該当商品の回収とご購入代金の返金をさせていただきたいと考えております。また、以前に弊社より販売しておりました原動機付自転車第一種仕様の「Smacircle S1」につきましても、(中略)併せて回収の対応させていただきたく存じます」