「電動キックボード = 危険」って誰が言ったの? 近畿大学「自転車の比較実験」で明らかになった意外な事実! ユーザー心理と安全対策の最新研究とは

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2023年7月の公道走行解禁以来、増加する電動キックボードの事故。その原因は乗り物自体にあるのか、それとも運転者の特性にあるのか。近畿大学の実験で明らかになった、運転行動と個人特性の関係に迫る。自転車と電動キックボードの比較から浮かび上がった、意外な結果とは。

電動キックボードの意外な利点

電動キックボード(画像:写真AC)
電動キックボード(画像:写真AC)

 さらに興味深いことに、「せっかちな性格」の運転者の行動に関して、予想外の結果が得られた。自転車では、せっかちな性格の人ほど一時停止を省略する傾向が見られたのに対し、電動キックボードではその傾向が弱まったのである。

 この理由として、電動キックボードは

「発進時の労力が少ない」

ことが考えられる。自転車は一度停止すると、漕ぎ出しに体力を使うため、せっかちな人は停止を避けたくなる。一方、電動キックボードは簡単に発進できるため、せっかちな人でも一時停止をしやすいのではないだろうか。

新技術と安全性の関係

電動キックボード(画像:写真AC)
電動キックボード(画像:写真AC)

 ここからは推測も入るが、現時点で電動キックボードの事故やトラブルが目立つ背景には、もうひとつ重要な要因がありそうだ。それは、

「新しい技術やサービスに積極的にチャレンジする人々の特性」

である。一般的に、新しい技術を早い段階で「試してみよう」と思う人々は、チャレンジ精神に溢れ、リスクに対して比較的寛容な傾向がある。裏を返せばリスクテイカーで危険な行動をしがちな可能性があるということだ。現在の電動キックボードのユーザーには、そういった特性を持つ人がやや多く含まれていて、残念ながら彼らの特性の悪い点が目立ってしまっている可能性が高い。

 この結果は未来を悲観なくてもよいことを示しているのかもしれない。現在、電動キックボードユーザーは、平均的な自転車利用者に比べて危険かもしれないが、電動キックボードが自転車と同じくらい普及し、より幅広い層のユーザーが利用するようになれば、彼らの特性は、平均的な自転車利用者の特性と同程度になっていくと考えられるからだ。

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