鉄道趣味はなぜ「宗教的」と呼ばれるのか? SNSで暴走する“信者”たちの正体! 知識マウント、聖地巡礼… 共通点を考える
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「鉄道オタク」が攻撃的な理由

ルポライター・昼間たかし氏が執筆した当媒体の記事「『鉄道オタク』はなぜ攻撃的なのか? SNSで暴走する“ネット弁慶”たちの正体! 美しき『鉄道文化』をかき乱す承認欲求とは」(2025年2月8日配信)は、300件以上のコメントを集め、大きな反響を呼んだ。記事では、一部の鉄道オタクの過激な反応が、鉄道に関する執筆を避けるライターが多い理由の一つとして挙げられている。
鉄道記事へのコメントには、事実関係の指摘にとどまらず、「○○に触れていない」「○○の視点が不足している」といった、本質とはかけ離れた攻撃的な内容も多く、ライターが萎縮する原因となっている。記事の要点は、オタク文化における「知識の深さ」が、以下の理由から攻撃的な行動を引き起こす要因になっている点にある。
・現実社会で評価されない
・社会の主流から外れ、関心を持たれない
・経済的なリターンが限られている(ライターや評論家などでない限り)
このジレンマにより、オタクはインターネット上で知識を誇示し、承認を得ようとする。しかし、知識の競争は次第に過熱し、誤った情報の指摘や「にわか」批判を通じて、自らの優位性を示そうとする傾向がある。
その結果、議論が対立的になり、ネット上での誤り指摘が自己目的化することがある。オタク文化では細部へのこだわりが強く、誤りを正すことが「格」を高める手段とされるため、オンライン上の承認欲求が激化し、批判的な言葉が評価されやすく、議論が過熱しやすい。
記事内では、あるベテランライターが
「鉄道オタクは鉄道会社が『絶対正しい』と信じる傾向があり、鉄道趣味には宗教的な側面がある」
と指摘している。この「鉄道趣味は宗教的な側面がある」という見方は果たして妥当なのか。本稿では、この点についてさらに掘り下げて考える。