日本以上に乗客激減 リモートワーク先進都市「ロンドン」の地下鉄、経営をどう立て直しているのか?
イギリス・ロンドンは、2012年夏季五輪の経験からリモートワークが浸透した“先進国”。それゆえ、新型コロナ禍でも東京以上に乗客が減り、厳しい経営を迫られている。
パンデミックによる乗客の大幅減

2020年3月、イギリスでは第1回ナショナルロックダウンにより、ロンドンの乗客は地下鉄が95%減、バスは85%減となった。
新型コロナの被害が大きかったイギリスでは、2020年はソーシャルディスタンスが盛んに言われていた頃で、ロンドンの地下鉄は2m距離を開けるようにというステッカーがあったし、バスでは定員が設けられていたのでそれを上回れば乗客は乗車することができなかった。
2020~2021年秋冬には第2回、第3回のナショナルロックダウン。第1回に比べれば規制が緩やかになり、公共交通機関の利用を許された人は増えたもののエッセンシャルワーカーや学生程度であった。地下鉄の車両はかなり空いていた。
ロンドン地下鉄構内の広告では、ステイホームと移動を止めるよう呼び掛けるものや、コロナ対策としてウオーキングやサイクリングを推奨していたものがあったのが思い出される。
2020年4月から2021年3月の1年間は規制が緩和されていた時期も含むが、2019年4月からの1年間に比べ1日あたりの平均利用者数が66%減であったことからも、リモートワーク実施などによる影響は東京以上だったことが分かるだろう。