羽田アクセスは未定? 私が東急電鉄「新空港線」という名称に疑問を抱く根本理由
2025年1月、東急電鉄が新空港線構想を国に申請。蒲田駅と京急蒲田駅を結ぶ800mの鉄道接続計画が実現すれば、羽田空港アクセスに加え、多摩川線沿線の利便性向上が期待される。大規模な地下化工事を伴うこの計画は、地域の再生と交通利便性の向上を目指している。
アクセス向上に向けた鉄道計画

2025年1月17日、東急電鉄が「新空港線(蒲蒲線)」の営業構想を国に申請した。以前から注目されていた、東急電鉄・蒲田駅と京浜急行電鉄・京急蒲田駅を結ぶ800mの鉄道接続計画。そして、羽田空港へのアクセスは実現するのだろうか。
新空港線は、東急多摩川線矢口渡駅近くから多摩川線を地下化し、JR・東急蒲田駅と京急蒲田駅の地下を通り、大鳥居駅手前で京急空港線に接続する構想だ。この計画は、矢口渡から京急蒲田までを第一期整備として進め、京急蒲田から大鳥居までを第二期整備として段階的に進める予定だ。
2022年10月には、第一期整備を目的に、大田区と東急電鉄が共同出資して「羽田エアポートライン株式会社」が設立された。その後、今回の営業構想の申請に至った。この申請は、都市鉄道等利便増進法に基づくもので、認定を受ければ事業化に向けた具体的な検討が始まる。
まだ着工の時期は未定だが、これまでの構想段階よりは一歩進展したといえる。