羽田アクセスは未定? 私が東急電鉄「新空港線」という名称に疑問を抱く根本理由
2025年1月、東急電鉄が新空港線構想を国に申請。蒲田駅と京急蒲田駅を結ぶ800mの鉄道接続計画が実現すれば、羽田空港アクセスに加え、多摩川線沿線の利便性向上が期待される。大規模な地下化工事を伴うこの計画は、地域の再生と交通利便性の向上を目指している。
多摩川線沿線の再生
多摩川線は2000(平成12)年に蒲田~目黒間を繋ぐ目蒲線が分割されて誕生した路線だ。これは東横線の混雑緩和や地下鉄乗り入れを目的としたもので、その後、沿線住民は頻繁に乗り換えを余儀なくされてきた。こうした歴史を踏まえると、新空港線が誕生することで、渋谷への直通が実現すれば、不遇の時代を過ごしてきた多摩川線沿線の再生といえる。
確かに、現状のホームでは相互乗り入れを実施する際に、他社線との連携が難しいという課題がある。しかし、これも地下化などの大規模な工事で解決できるだろう。大規模な工事を行うのであれば、同時に災害に強い街づくりも進められるはずだ。
つまり、羽田空港へのアクセスだけでなく、京急蒲田駅までの800m区間を整備するだけで、大田区の利益は大きい。
この視点で見ると、「新空港線」という名称が計画の本質を見誤らせているように思える。むしろ、「蒲蒲線」といったシンプルな名前で、地域に密着した計画として再考すべきではないだろうか。