北陸新幹線「小浜ルート」、国交省関係者からついに疑義の声! 新幹線B/C算出経験者が告白、「他ルート再考すべき」「異論で異動の恐怖」のホンネ

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北陸新幹線の延伸ルート選定を巡り、経済性や利便性で優位とされる「米原ルート」。東京~福井間の移動時間短縮やリニア新幹線との連携可能性に加え、費用対効果も高いと試算されるが、現行の小浜ルート案が固定化される背景とは? 地域住民の声と広域的な視点から最適解を探る。

費用負担と並行在来線問題

北陸新幹線米原ルート 新大阪付近複々線化案 時刻表下り15分サイクル(画像:北村幸太郎)
北陸新幹線米原ルート 新大阪付近複々線化案 時刻表下り15分サイクル(画像:北村幸太郎)

 リニア経由での北陸需要を考えると、JR東海にとって米原ルートのメリットは大きい。しかし、JR西日本や沿線自治体をどう納得させるか、ここが重要な課題である。

「まず米原ルートで東海道新幹線乗り入れを提案すると、必ずといっていいほど、「JR西が米原~新大阪間の収益をJR東海に取られるのが面白くないから反対する」という意見を目にします。しかし、そんな必要のない方法が存在します。JR西日本が東海道新幹線内を第二種鉄道事業免許で運行し、JR東海に対して適切な線路使用料を支払うだけでよいのです。JR西日本が米原ルートを利用する場合、鉄道・運輸機構に支払う貸付料よりも安い線路使用料となるよう設定し、JR東海およびJR西日本との合意形成が可能となると考えています」

 補足として、実際の事例として、都営三田線の目黒~白金高輪間は東京メトロ南北線の線路を借り、第二種鉄道事業免許で運行している。これにより、運賃も目黒~白金高輪間だけの別立てではなく、都営三田線区間を含む利用の場合、都営方式の通し運賃が適用され、旅客の負担が軽減されている。

 国は米原ルートだと新大阪~金沢間の運賃・料金が小浜ルートよりも2450円高いとしている。しかし、この方法を北陸新幹線米原ルートに当てはめ、直通先であるJR東海の料金方式を適用し、現在は米原経由でも湖西線経由の営業キロで運賃計算する「経路特定制度」も適用すれば、小浜ルートよりも米原ルートの方がむしろ130円安くなる。しかし、福井県を初め小浜ルート推進派は、国が示した料金試算を前提に米原ルートは不利だとする主張を展開している。

 続いて、自治体をどう納得させるかについては、次のように話す。

「米原ルートの問題点は、福井県と滋賀県の同意が得られるかどうかにあります。福井県側の解決策として、若江線(近江今津~小浜間・若狭湾快速鉄道とも呼ばれる)の鉄道整備、新快速を小浜発にすることが挙げられます。通勤で利用するのであれば、新幹線よりも在来線の方が適していると考えられます。新幹線通勤ができる財力があるのであれば、小浜市に住む可能性は低いでしょう。小浜市に住んでもらうには、逆に都心に直結する新快速の始発駅にする方が重要です」

「滋賀県については、費用負担と並行在来線の問題があります。費用負担については、受益割合に応じて費用を負担するスキームが最善ですが、次善策として、当初の関西広域連合が滋賀県負担分全額を引き受ける案も考えられます。滋賀県は引き続き北陸本線をJR西日本に経営を依頼する必要があるため、北陸本線の営業経費を一部国が負担する仕組みも検討されます。結局、このような問題はお金で解決することが多いのです」

 筆者も小浜ルートに賛成していた頃、小浜が関西の通勤圏になることに大いに期待を寄せていた。しかし、5兆円もかけるとなると話は別だ。一方的に小浜ルートから米原ルートへ転換すれば、福井県としては面白くないだろう。若狭湾への短絡鉄道の整備など、何らかの代替補償はきちんと考えるべきである。新快速で小浜まで一本で行けるようにするのも魅力的な案ではないだろうか。

 また、最近、財務省が新幹線駅の建設費を一部JRに負担させる方針を打ち出している件については、

「駅部の負担を営業主体に求めるのであれば、米原ルートの方が、小浜ルートよりも営業主体の目線で安くなるのは明らかです」

との意見だ。

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