広島駅「駅ビル2階」に路面電車が突っ込む!半世紀ぶりの大改造、広電「駅前大橋線」開通でどう変わる?
広島駅が半世紀ぶりに大刷新。新駅ビルが誕生し、駅ビル2階に広電の停留所が設置されることで、中心市街地への移動時間が大幅短縮。駅前大橋線の開通により、従来の経路より約4分短縮され、交通の利便性と安全性が向上する。
「激セマ電停」猿猴橋町は廃止

今回の広電の駅ビル乗り入れと駅前大橋線の開通にともない、現在の本線である現・広島駅電停~的場町電停間は廃止され、広島駅電停の次にある「猿猴橋町電停」は廃止となる。
猿猴橋町電停付近は広島駅の近くながら道路が狭く、片側1車線のみの車道に加えて、ホームも非常に狭く、柵が設置できない状態で危険な電停のひとつだった。この軌道が駅前大橋線へと移設されることで、交通のボトルネックともいえる危険な場所が解消される。
なお、猿猴橋町電停東側の歩道上には被爆を経験した古い井戸ポンプが残されているので、訪問の際にはぜひ探してみてほしい。
また、広島駅電停~的場町電停にあるもうひとつの電停「的場町電停」も、駅から直接市内中心部へ向かう駅前大橋線~本線の電車は経由しなくなるが、皆実線(比治山線)が通っているため廃止とはならない。
広電では駅前大橋線開通後、広島駅に乗り入れずに的場町電停を経由して市内中心部をぐるりと回る循環系統(環状線)の新設を検討している。