知らぬ間に「新幹線そのもの」がインバウンドの観光名所に! 熱狂の理由とは?
訪日インバウンド客数は急増し、SNSでの情報拡散により「新幹線」が観光名所に。新幹線の定時運行や清潔さ、車内静粛性などが「日本文化」として評価される一方、オーバーツーリズムによる公共交通への影響やマナー問題も浮き彫りに。観光業の発展に伴い、さらなる対策が求められる。
新幹線の魅力、観光目的化

訪日インバウンド客数は、新型コロナウイルスの影響で大きく減少した後、急速に回復し、最近では毎月過去最高を更新し続けている。円安の影響もあり、インバウンドは急増しているが、リピーターや長期滞在するインバウンドも増加しており、来日時の情報がSNSで拡散されることで、予想外の場所が観光名所となっている。その一例が「新幹線」だ。
初来日のインバウンドの観光都市として、東京、京都、大阪が挙げられる。新幹線はこれらの都市を最短2時間から2時間半で結ぶ公共交通で、利便性の高さからインバウンドにも多く利用されている。しかし、単なる移動手段としてだけでなく、新幹線はインバウンドの観光名所にもなっているという。
「新幹線そのもの = 観光名所」
になる理由は何だろうか。SNSでのコメントを見てみると、インバウンドにとって新幹線は
「日本文化を感じる場所」
となっているようだ。新幹線は定刻通りに発車し、定刻通りに到着することが非常に日本的だと感じられるという。もちろん、新幹線も遅延することはあるが、日常的には秒単位で管理されており、ここまで時間通りに運行している列車は世界的にも珍しい。
インバウンドにとって、新幹線に乗って「時間ぴったりに着いた」と実感すること自体が、日本文化を体験するひとつの方法となっている。