宇都宮LRT、2024年も大ヒットのワケ! 累計乗客数ついに「600万人」突破、成功要因を今さらながら徹底解剖する
2023年8月に開業した栃木県の宇都宮ライトレールは、わずか1年で黒字化を達成した。初年度の純損益は約5700万円の黒字となり、地方鉄道の常識を覆す結果となった。この路線は新型車両と全ドア乗降システムを採用し、定時運行率の高さや利便性が評価されている。利用者数は開業当初の予想を大きく上回り、沿線地域では地価上昇や開発の活性化といった経済効果も生まれている。地域活性化のモデルケースとして注目されている。
70年ぶり新路面電車の経済的成功

開業から1周年を迎えた栃木県の新しいローカル鉄道・宇都宮ライトレール(宇都宮LRT)の勢いが止まらない。
2023年8月25日の開業以来、利用客数は事前の予想を大きく上回るペースで増加。2024年6月には初年度の純損益が約5700万円の黒字となったと発表された。地方私鉄で開業直後に黒字化するのは非常に珍しいことだ。
令和の時代にローカル線の新規開業自体が珍しいなか、
「新たな路面電車」
の開業は約70年ぶりとあって、宇都宮LRTは多くのメディアでも注目を集めている。LRTって都電みたいなものだろうと思う人もいるかもしれないが、宇都宮LRTには他の路面電車とは異なる新しい特徴が数多くある。
今回は、宇都宮LRTがどんな特徴を持ち、どれほど凄いのかを初心者にも分かりやすく解説する。