転生したら「東京モノレール」だった件

キーワード :
, ,
1964年の東京オリンピックに合わせて開業し、還暦を迎えた今でも静かでスムーズな乗り心地が魅力だ。しかし、京急空港線の台頭や2031年に開業予定の新アクセス線の影響で、その立場も変わりつつある。

自慢1「モノレールであること」

跨座式の多摩モノレール(画像:写真AC)
跨座式の多摩モノレール(画像:写真AC)

 吾輩の自慢は、何といってもモノレールであることだ。世界的に見ても、吾輩たちのモノレール族は、

・鉄道族
・路面電車族

などと比べると非常に少ない。ズバリ貴重なのだ。

 その昔は、長短さまざまなモノレールが走っていたが、今では吾輩と、

・舞浜
・湘南
・千葉
・多摩
・大阪
・北九州
・沖縄

と両手で足りる。モノレール族には、

・台座の上を走る「跨座(こざ)式」(吾輩)
・湘南や千葉のモノレールのようにぶら下がって走る「懸垂式」

がある。跨座式は、

・アルヴェーグ式(吾輩)
・日本跨座式
・ロッキード式

などに細分化される。余談であるが、ロッキード式はその昔向ヶ丘遊園に向かう小田急の路線で使用されていたが、ウルトラ戦隊ものに出てきそうな色使いとデザインにひそかにあこがれていたものだ。

 モノレール族のメリットは、高架化により

「占有する敷地面積が少ない」

ことだ。市街地化していても用地面積が少なく導入しやすい利点がある。

 また、鉄道族と比較して線形の自由度が高く、高低差や高い視点での眺望はなかなかのものだ。吾輩の東京モノレールは、ビル群を抜けたと思うと、首都高とランデブー、海にもぐるようなトンネル、倉庫宮とあけっぴろげな景色など、20分前後の旅ながら多彩な変化を楽しめる。

全てのコメントを見る