中国人留学生を書類送検! 「電動スーツケース」は日本で普及するかのか? その規制と課題に迫る
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大阪府警は、留学中の中国籍女性が電動スーツケースを使って無免許運転をしていたとして摘発した。この電動スーツケースは、日本の道路交通法では公道での走行が禁止されており、特に空港や駅内での使用も規制されている。そのため、電動スーツケースの普及は難しく、高額な価格設定や便利さの欠如が影響している。海外メディアでも同様の危険性が報じられており、今後は「一過性のブーム」となる可能性が高い。
海外でも「厄介者」

ここまで述べた、日本の空港では電動スーツケースの走行が軒並み禁止されているという事実は、すでに海外メディアでも報じられている。
英国の公共放送・BBCニュースは2024年7月29日、関西空港と中部国際空港が電動スーツケースの走行禁止を決定したことを伝えている。また、英国でも電動スーツケースの公道走行には保安部品や免許証が必要で、実質的に公道では走行できないことを説明している。
興味深いのは、この記事の下に読者向けのアンケートが設けられている点だ。アンケートの内容は「空港内で電動スーツケースを活用するべきか」というもので、回答の選択肢は以下の三つである。
1.歩いていると疲れるので、空港では電動スーツケースに乗るほうがいい
2.人とぶつかってしまう可能性があるため、乗らないほうがいい
3.いい面も悪い面もあると思う
この記事を執筆している時点(10月25日)での回答結果は、
1:17%
2:69%
3:14%
というものだった。海外でも電動スーツケースの空港内走行は危険と考える人が圧倒的に多いようで、これを考慮すればますます電動スーツケースは
「一過性のブーム」
で終わる乗り物と判断せざるを得ない。