率直に言う トラックドライバーの収入さえ上げれば「人材不足が解決する」なんて“甘ちゃん”の発想だ

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「ドライバーの給料をアップすれば、ドライバー不足は解消する」という考え方は甘すぎる。そもそも、ドライバーの収入を上げることと、ドライバー不足を同じ文脈で考えるのは間違いだ。

若手トラック運転手が直面する未来

物流トラック(画像:写真AC)
物流トラック(画像:写真AC)

 もう30年前の話だが、筆者がトラックドライバーを辞めたときに、ハローワークの職員とこんな会話をした。

「ドライバーさんね…、ということは次もまた運送会社かな」
「いえ、腰痛がきついので、次はドライバー以外の職業を選びたいです」
「気持ちはわかるけど、それはとても厳しいよ。現実はちゃんと見つめたほうがいい」

この話を現役の若いドライバーにしたら、「それは今も変わらないですよ」といわれ、さらにこう聞かれた。

「自動運転が実現したら、僕たちどうなっちゃうんですか」

 断言するが、今の20代・30代の多くは「給料さえよければどんな仕事でもいい」とは思っていない。趣味や家庭との両立を考えれば、長時間労働は無理だし、もちろん「キツイ・汚い・危険」の3K仕事も避けたい。そして、キャリアプランが不明確で先が見えない仕事なんて、選びたくないのが本音だ。筆者が10代の頃、当時若手お笑いコンビで大人気だったとんねるずが

「俺たちは高卒だけど、東大出身者の数倍稼いでるんだ」

といっていた。実力主義がもてはやされ始めた時期でもあり、筆者も「そうだよな」と思い、頑張ればお金は稼げるものだと信じていた。

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