航空機が今「サメ肌」に大注目しているワケ かつて競泳水着で時代を席巻、燃料効率改善の秘策とは?
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ANAは新たにサメ肌構造のリブレット加工フィルム「AeroSHARK」を機体に導入した。この技術により、年間で約250tの燃料と約800tのCO2を削減することができる。航空業界では、こうした小さな改善が画期的とされている。また、リブレット技術は他の分野にも広がりを見せており、自然界から学ぶ可能性が高く評価されている。
抗菌効果も期待されているサメ肌

サメ肌の応用範囲は意外と広く、和食の分野ではワサビをサメ皮でおろすと、刺激と香りが広がると重宝されてきた。江戸時代に宮大工が木の表面を加工する時にサメ皮を使用しており、それをヒントにワサビをおろしたともいわれている。目には見えない微細なリブレット構造は、古くは今でいうサンドペーパーとして役立っていた。
流体抵抗を低減するという点では、高級スポーツカーやF1マシンのほか、医療用カテーテルまで適用されている。また、サメ肌には抗菌効果があることが確認されており、マウスパッドなどリブレット加工を施した製品が販売されている。米国には壁にリブレット加工を施して細菌の付着を抑制している病院もある。
船舶の分野では、船底の表面をリブレット加工することによる燃費改善効果だけでなく、藻やフジツボといった海洋生物の付着防止効果が期待されている。特に海洋生物の付着は、船舶の燃費を下げるだけでなく、塗料による海洋汚染の問題もあることから、今後の発展に期待するところが大きい。
サメ肌(皮)は、古くから道具として使われ、その構造を模したリブレット加工が今ではさまざまな分野で応用され、今後もますます広がっていくだろう。特に目には決して見えない部分で、自然界から学ぶことはまだまだたくさんあるように思える。