海自「潜水手当不正受給」の深層! 元中級幹部が語る“偽装報告文化”の闇とは

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海上自衛隊の潜水手当不正受給問題は「メイキング文化」が根底にあり、多数の懲戒免職者を生んでいる。実際の潜水を偽装し、訓練の手間を回避するために金銭的利益を追求する悪質な慣行が蔓延し、責任回避が続いている。

外形しか見ない

海上自衛隊(画像:写真AC)
海上自衛隊(画像:写真AC)

 なお、書類さえそろえば手当は支給される。外見上、形式を満たしてさえいればよい。

 性悪説にたったチェックはない。メイキングの雰囲気があってもそのまま通る。

 経理は意識して関心を寄せない。仮に雰囲気で察したとしよう。それでも積極的には動かないだろう。自分の立場が悪くなるだけでしかない。艦艇ならなおさらである。

 ただ、自らの安全は確保している。法規、特に予決令の縛りから不正請求には加担できない。そのため距離をおく。仮に表面化してもだまされた形となるようにしておく。

 指揮官等も似たようなものだ。雰囲気を察してもそのままにしている例は、おそらくであるが多い。

 さらにいえば是正する力もあまりない。下士官は慣習で動く。問題意識を持った士官が「金銭に絡むメイキングだけはやめてくれ」といっても聞かない。内心では

「昔からこうしていた」

と反発する。以前よりも注意深く偽装するくらいである。

 できるのは実作業に立ち会ってメイキングをさせないくらいだろう。目の前なら正規どおりの作業はする。なお、怪しい作業は時間外や休日が多いのでこのやり方では休日出勤も必要となる。

 そして、そこまで努力しても当の士官が異動すれば終わる。大抵は元の木阿弥である。

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