EVの「大型化」はなぜ環境に悪いのか? しかも都市部の事故リスク「3倍以上」 解決策は日本にあるかもしれない
EVの大型化が「モビシティ」として問題視され、環境負荷や歩行者リスクの増加が指摘されている。2022年にはe-SUVが世界のEV販売の35%を占め、リチウムやコバルトの需要も増大。都市部ではEVの歩行者へのリスクがICE車の3倍とされ、小型化が急務。日本の軽自動車規格が新たな解決策となる可能性もある。
EV革新の鍵は軽自動車

2019年7月以降、欧州で販売されるすべての新しいHVとEVには、クルマが低速走行しているときに音を発する
「音響車両警報システム」
の搭載が義務付けられているが、実際はこの装置を搭載していないEVが何十万台も路上に出ているといわれている。
また音の問題以外でも、EVは加速に優れ、車格に比して車重が重いため急ブレーキの際の停止距離が長くなることの懸念もある。
乗用車、特にSUVの大型化という世界的なトレンドに反し、EVこそ小型化すべきであることが指摘されているのだが、この問題についてひょっとすると日本ならではの規格である
「軽自動車」
が何らかの役割を果たすことができるのかもしれない。
英国では一部で日本の軽自動車(ガソリン車)が人気を博しているという意外な現象も見られ、米国では少し前から日本の軽トラックの人気が高まっている。
いずれにしても予想だにしていなかった現象だが、ドメスティックでまさに“ガラパゴス”であった日本の軽自動車規格が、今後のEV開発に意外な角度から光を当てるとすればなかなか愉快なことにもなりそうだ。