EVの「大型化」はなぜ環境に悪いのか? しかも都市部の事故リスク「3倍以上」 解決策は日本にあるかもしれない
EVの大型化が「モビシティ」として問題視され、環境負荷や歩行者リスクの増加が指摘されている。2022年にはe-SUVが世界のEV販売の35%を占め、リチウムやコバルトの需要も増大。都市部ではEVの歩行者へのリスクがICE車の3倍とされ、小型化が急務。日本の軽自動車規格が新たな解決策となる可能性もある。
電動化の逆説

2022年には、e-SUVは世界中のEV販売の約35%を占めるまでになり、同時にメーカーは市場に投入する新しい小型モデルを減らしており、小型EVの存在感を薄めている可能性がある。
より大きなバッテリーとより強力なモーターの需要が高まると、リチウム、コバルト、その他の重要な原材料の需要も高まる。これらの材料の抽出と加工はエネルギーを大量に消費し、環境に負荷をかけるため、皮肉にも
「電動化が解決しようとしている問題」
そのものが悪化する。重量が増加するとタイヤと道路の摩耗が早まり、粒子状物質が増加し、人間の健康と環境の双方にとって有害となる。
乗用車の大型化はガソリン車のSUVでも見られる世界的トレンドとなっているが、“グリーン輸送”を目指しているはずのEVの大型化は本末転倒の事態を招いているのである。「モビシティ」がもたらす課題に対処するには、
・政策介入
・技術革新、
・消費者行動の変化
を組み合わせた複合的なアプローチが必要であると、ブランド氏は主張している。
例えば大型車両の生産を抑制し、効率的で低排出の車両を促進する規制と基準を導入することや、重量、サイズ、またはパワーに基づく課税と、CO2排出量に比例した段階的な課税を導入して、小型でエネルギー効率の高いEVの生産と使用を奨励することなどが考えられる。
また、地方自治体は大型車両の使用を規制または禁止し、
・歩行
・自転車
・公共交通
の利用を促進および投資する必要があり、
・大型EVの環境および経済への悪影響
・小型電気モデルの利点
について消費者を啓発するメディア戦略も必要であるということだ。