AIで「自動車保険」の価格が劇的に下がるというのは本当か?

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AIの進化は、自動車保険が安くなる未来を確実なものにしている。テレマティクス、ADAS、コンピューター・ビジョンは事故リスクを低減し、AIによる迅速かつ正確な審査は保険料を引き下げるだろう。また、デジタル化によって保険業界のコストが削減され、将来的に保険料がさらに安くなることも期待されている。

AIが変える自動車保険の未来

自動車(画像:写真AC)
自動車(画像:写真AC)

「自動車保険を安くする方法はないだろうか」

 そのような切実な思いを多くの車オーナーが抱いていることだろう。そんな悩める人に朗報だ。今後、長期的にはAI(人工知能)の影響により、自動車の保険料は低くなっていくことが確実視されている。なぜいい切ることができるのか、詳しく説明していこう。

 双方向のデータ通信を行うテレマティクスにより、

・運転場所
・運転時間
・コーナリング
・ブレーキ
・注意散漫などの運転行動

をモニタリングして事故のリスクを減らすことが可能だ。

 先進運転支援システム(ADAS)の自動化システムは、カメラやセンサーなどを駆使して状況を把握して衝突回避、注意喚起などを行いヒューマンエラーを可能な限り減らすように設計されている。

 そこで活躍するコンピュータービジョンは、人間の目に相当する。画像や動画を処理・分析し物体を検出し、視覚データに基づいて決定を下すことが可能だ。コンピュータービジョンにAIは、なくてはならないものだ。

 ADASはあくまでも運転する人を支援する装置だが、将来的に完全自動運転が実現すれば、事故はさらに減少すると見られている。自動運転にもAIは欠かせない。事故のリスクが減るのだから、見積もる保険料金を下げても保険会社は採算が取れる。

 また、無人車が事故を起こした場合は、人が負傷や死亡する確率が下がる。そうなれば、おのずと保険料金は低く設定することが可能になる。

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