バス停革命? ベルギーの地域密着「臨時バス停」が、超高齢社会の日本にも応用できそうな予感

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日本のバス停は小規模で、バリアフリー対応が不十分なものが多い。ベルギーの取り組みを参考に、仮設バス停の導入やアクセスの改善が重要である。

日本に求められる小さな改善

ヘントの臨時バス停(画像:ベルギー・ヘント)
ヘントの臨時バス停(画像:ベルギー・ヘント)

 交通に弱者を取りこぼすギャップがあってはならない。バスのアクセシビリティ向上について今一度、点検すべき時かもしれない。

 日本は、場所によっては険しい地形だったり、混雑して土地が確保できなかったりして、とりわけ旧道では道路の幅が十分ではない場合がある。

 しかし、日本が超高齢化社会に向かって、ひた走っていることは周知の事実だ。どのようにバス停に十分なスペースを確保するか。工事の際には機能で見劣りしない移動式の臨時バスを設置できるか。事情が異なる各地域で検討が必要だろう。ひとつひとつが小さいバス停の特徴は

「小回りが利きやすい」

という考え方もできる。壮大な都市計画ではなく、ひとつひとつの小さな努力の積み重ねで改善をすることができるはずだ。まずは、それぞれの地域で“小さな一歩”を踏み出すことが、長い目では大きな進歩につながるだろう。

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