「軽トラ = 農業」というイメージを打破し、「一般車」として普及させるにはどうすればよいか?

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軽トラは日本の産業支える象徴だが、一般車普及は遅れ。データなどから、脱農業イメージに向けた施策で、未来の軽トラ社会に光を差し込む。

「カスタムカー」という手段

「軽テン」(画像:スズキ)
「軽テン」(画像:スズキ)

 軽トラのプロモーション施策の成功事例として挙げられるのは、

「軽トラ市」

である。2005(平成17)年に岩手県雫石(しずくいし)町で発祥して全国に広がった地方創生や地域活性化のイベントだ。軽トラの荷台を店舗に見立てて、食料品、衣類、雑貨などの商品を販売する。

 軽トラを販売する自動車業界も同市を全国に広めるための支援をしている。JAMAは、公式ウェブサイトで

「全国軽トラ市情報」

を掲載し、各地の開催予定を確認することができる。スズキは、軽トラを移動販売車に早変わりさせるテント一式「軽テン」を販売する。

 軽トラ市が全国各地で開催されて地域活性化に貢献していることは喜ばしいが、販売される農産物から、

「軽トラ = 農業」

のイメージから脱却できない。そこから脱却するには、都市部でも、街乗り車のイメージが軽トラに定着しなければならない。その一端を担うのは、近年増加しつつある軽トラの

「カスタムカー」

である。トヨタ・ハイエースなど商用バンをカスタマイズして街乗りしているカスタムカーが増えているが、軽トラでも同様のムーブメントを期待したい。

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