昭和の軽自動車はなぜ「うるさい」と嫌われたのか? 大人気時代の今こそ考える

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規制が比較的緩かった昭和の時代、軽自動車はしばしば「非力」「うるさい」と批判された。なぜか。その理由を考えてみよう。

人気の軽自動車

人気の高い軽自動車だが、かつては「うるさい」といわれていた…?(画像:写真AC)
人気の高い軽自動車だが、かつては「うるさい」といわれていた…?(画像:写真AC)

 近年、軽自動車が人気だ。イード(東京都中野区)が運営するサイト「カーライゼーション」が2023年6月に実施した調査によると、「軽自動車を選んで後悔しているか」という質問に対し、約8割の人が「後悔していない」と回答している。この結果からもわかるように、軽自動車を選んだ人の満足度は高い。

 軽自動車を選ぶメリットとしては、燃費のよさや小回りのよさなどが挙げられ、特に都市部や狭い道が多い地域で運転する際には大きなメリットとなる。また、近年はハイブリッド仕様や電気で走る軽自動車も登場している。静粛性も普通車並みになり、軽自動車1台で運転しても不便が少なくなった。

 それを裏付けるかのように、軽自動車の保有台数も多い。全国軽自動車協会連合会のデータ(2022年12月末)によると、3174万9611台となっている。

 現在の軽自動車の騒音基準は厳しく定められているが、規制が比較的緩かった昭和時代の軽自動車には、「非力」「うるさい」という批判が多かった。

 なぜかつて軽自動車は「うるさい」といわれたのか。本稿ではその理由を考えてみたい。

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