みちのりHD、DXとグループ化で経営改善を目指す【短期連載】希望という名の路線バス(2)
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路線バス事業者は新型コロナ禍で96%の赤字に陥ったが、みちのりHDはグループ化とDXを活用し効率化を図り、経営を立て直している。地域交通の未来を切り開く鍵は意思疎通、合意、協力である。
公共交通の持続可能な未来

前述のとおり、みちのりHDは、2009(平成21)年、経営共創基盤の完全子会社として設立された。公共交通に持ち株会社機能を提供、長期的・持続的な事業価値の向上を目指して、
「当社はファンドではなく永続的な事業としてバスを存続させる」
「バス会社には資金を入れ、再び成長に挑める状態にしていく」
としている。この考え方のもと、DXを活用したサービスなど、革新的なサービスを積極的に実験・導入し、スケールメリットの実現を目指している。電気バスの事例のように、傘下の企業間で異業種連携が進むことも今後期待される。
みちのりHDから学ぶべきことは、スケールメリットを生かして公共交通を維持できるかどうかということだ。筆者は大学の講義で、これからの交通を考える上で
・Communication(意思疎通)
・Consensus(合意)
・Collaboration(協力)
の「3C」が重要だと話している。事業者単体で考えるとどうしても視野が狭くなってしまう。やはり、3Cをベースに視野を広げていくなかで、公共交通を連携して考えていくことが非常に重要なのだ。