テスラの「EV墓場」が米国に出現! やっぱり原因は“直販システム”だったのか?

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テスラの販売低迷が顕在化し、“EV墓場”が世界中で広がっている。直販の利点は顧客との直接コミュニケーションとブランド強化だが、在庫管理の難しさも浮き彫りになっている。

直販の弱点

オンラインで容易に変えるテスラ車両(画像:テスラ)
オンラインで容易に変えるテスラ車両(画像:テスラ)

 自動車メーカーは、ディーラーを通じて車を販売するのが一般的だが、近年はオンライン販売が普及している。特に、市場に新規参入する際、販売網を構築するための費用や労力を抑えるために、オンライン販売に重点を置くケースが増えている。日本市場に再参入した現代自動車や、EVの販売を開始した比亜迪(BYD)は、オンライン販売に重点を置いていることで知られている。

 テスラは、日本だけでなく世界的にオンライン販売に力を入れていることで知られている。テスラのウェブサイトにアクセスすると、各モデルの紹介ページから試乗予約ページに誘導され、最寄りのテスラ店舗を検索して試乗予約ができる。

 テスラジャパンは現在、全国12店舗で試乗会を実施しているが、今後は試乗会を増やし、販売促進につなげたい考えだ。2024年5月には、神奈川県横浜市のみなとみらい地区と大阪府堺市に新店舗をオープンした。

 テスラの販売方法は、他の自動車メーカーが取り組んでこなかった直販のみという“一本足打法”だが、果たして効果的なのだろうか。直販の弱点を考え、そして“EV墓場”出現の最大の原因とされる在庫管理について考えた。

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