「大阪&京都がうらやましい」 奈良市をゲンナリさせる訪日外国人“昼だけ観光”問題! 夜はガラガラ、大仏もびっくりの状況だ
奈良県奈良市の奈良公園周辺は、日中は外国人観光客で賑わっている。奈良県内には宿泊施設が少ないため、帰りに大阪や京都に数時間立ち寄る観光客が多いからだ。
宿泊施設増加に向けた取り組み

原因のひとつが奈良県内の宿泊施設不足だ。奈良県観光戦略課によると、ホテル、旅館、簡易宿所を併せた奈良県内の客室数は、2022年度で奈良市とその周辺を中心に約1万200室。長く全国最少だったが、2022年度も44位と最下位近くを抜け出せていない。
奈良市内では、2020年に奈良市役所近くの三条大路に奈良県初の外資系高級ホテルとなる「JWマリオット・ホテル奈良」(158室)、奈良公園に「ふふ奈良」(30室)がオープンした。2023年には奈良公園の旧知事公舎を活用した「紫翠ラグジュアリーコレクションホテル奈良」(43室)が誕生するなど高級ホテルの進出が続いている。
2024年9月には奈良市役所近くの大宮町に「ノボテル奈良」(264室)、2026年には奈良公園から歩いて20分ほどの般若寺町で国の重要文化財に指定されている旧奈良監獄を星野リゾートがホテルに改造する「星のや奈良監獄」(48室)が開業する。近鉄奈良駅前の奈良県中小企業会館と奈良商工会議所会館の跡地もJR東海などがホテルを計画中だ。
奈良県は宿泊施設の誘致に力を入れ、山下真知事が2023年11月、東京都内で開かれたセミナーで開発業者やホテル事業者に対し、奈良県への進出を呼び掛けた。だが、高級ホテルが増えても、宿泊施設の全体数は全然足りない。