北陸新幹線も延伸! 「観光」で石川県を復活させるために、今、政府がなすべきことは何か?【リレー連載】やるぜ、能登復興。(5)

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北陸新幹線の開業にともない、石川県の観光地が見直されている。石川県は文化と自然が調和した観光地であり、今後のインバウンドの発展が期待される。

求められる集中投資

石川県観光消費額トレンド。「統計からみた石川県の観光/石川県」より(画像:中村圭)
石川県観光消費額トレンド。「統計からみた石川県の観光/石川県」より(画像:中村圭)

 石川県は南部の加賀や金沢には城下町風情が残り、伝統的な日本情緒が感じられる。その一方で、北部の能登地域は日本海の荒々しい景観と豊かな海産物に恵まれ、地方の里山が残っている。

 能登の玄関口には和倉温泉があり、南部には加賀温泉郷も存在する。ひとつの県のなかにさまざまな観光の要素がある

「バランスの取れた観光地」

といえる。石川県のインバウンド観光のポテンシャルは非常に高い。国はインバウンド政策を“量から質”へと変化させたが、輪島塗などの工芸品や豊かな食文化を持つ石川県は高額支出が期待できる観光地といえる。

 しかし、和倉温泉は完全な復興に2年はかかるとしている。日本の観光の将来性を考えるならば、石川県の観光や地場産業の復興を全力で支援すべきだろう。今こそ石川県の観光復興に

「集中投資」

をしてもらいたい。なかなか旅行に行けない人も、金沢の弁当を取り寄せたり、アンテナショップで食品を購入したりして石川県の食を楽しんでみてはどうだろうか。

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