飛行機で台湾に行くとき、なぜか機体が「東南アジアのLCC」だったワケ そもそもなぜ外資が他国へ飛べるのか?

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日本各地から台湾への東南アジアのLCC路線は多い。なぜタイやシンガポールの会社が日本から台湾への路線を運航しているのか不思議に思う人も多いだろう。

以遠権路線が今もある理由 その1

タイ・ライオン・エアのウェブサイト(画像:タイ・ライオン・エア)
タイ・ライオン・エアのウェブサイト(画像:タイ・ライオン・エア)

 当時から以遠権を行使していた路線が今でも残っている大きな理由は、飛行機の航続距離の限界にある。

 この航続距離のため、かつては前述のように米国から日本を経由して東アジアや東南アジアに向かう路線が多かった。しかし、今では米国東海岸のニューヨークからシンガポールへの直行便があるほど航続距離が伸びたため、その多くが直行便に変更されている。東海岸からの直行便は少ないが、西海岸のシアトル、サンフランシスコ、ロサンゼルスからアジア各地への路線は多くなった。

 しかし、LCCが頻繁に使用する小型機については、この原則はまだ当てはまる。例えば、A320neoの航続距離は約6400kmで、東南アジア各地から東京や大阪への直行便を運航するには距離が足りない。そのため、小型機を使用する各社は、日本と東南アジアの間に位置する台湾やマニラを経由する便を運航している。

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