パチンコ店駐車場で繰り返される悲劇 灼熱の車内に取り残される子どもたちを守るには

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暑い日が続くこれからの季節、気をつけたいのが「子どもの車内放置」だ。業界団体の対策もあり、近年、遊技場での子どもの車内放置による死亡事故は報告されていない。

車内放置の実態

子どもの車内放置の防止ポスター(画像:全日遊技事業協同組合連合会)
子どもの車内放置の防止ポスター(画像:全日遊技事業協同組合連合会)

 実際のケースを紹介しよう。気温は25度、2~3歳の男児が放置されていた事例である。

 従業員が駐車場を巡回中、エンジンとエアコンをかけたまま車内で寝ている男児を発見した。父親は3分後に戻り、謝って店を出た。父親はトイレに行っていたと釈明したが、パチスロをしていたことがカメラで確認された。

上記はエアコンが効いていれば安全という認識だが、危険である。実際、長崎県雲仙市では2018年、5歳の男児がエアコンをつけたまま車内に1時間半放置され、中度の熱中症で病院に搬送された。

 この事例では、「クーラーをつけても危険、虐待通報の可能性」というポスターが広報対策として有効だ。

 次の事例では、気温23度、生後4か月の乳児が放置されていた。

 ホールの立体駐車場で子どもの泣き声を聞いた客が、駐車中の車内(エンジン、エアコン停止)に乳児がいるのを発見し、店内で呼び出しを行った。5分後、保護者が車に戻り、子どもを警察に身柄を引き渡した。保護者は警察に「コインランドリーを待っている間で、景品交換に来ただけ」といったが、実際は遊技をしていた。

 2020年の日本自動車連盟(JAF)のリポートによれば、子どもを車内に放置すると、「日陰に駐車しても温度差は7度、15分後には危険水域」となる。実際の数値を示し、児童虐待の可能性を知らせることが効果的だろう。

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