「最前列に座らせろ」 横暴すぎる“マイル修行僧”に航空会社は大迷惑! 現役社員がぶっちゃけ「迷惑です」

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上級ステータスを得るために、1日に何往復も国内線を利用する“マイル修行僧”。現役の航空会社社員が、彼らに対する複雑な思いを明かす。

“修行僧”の体力問題

飛行機の座席(画像:写真AC)
飛行機の座席(画像:写真AC)

 気圧の変化、長時間座っていることによる筋肉や関節のこわばり、機内の極度の乾燥などにより、空の旅は想像以上に体力を消耗する。むくみや機内の乾燥を防ぐための客室乗務員の努力は、涙が出るほど徹底している。

 長時間飛行機に乗るのはそれだけ大変なことなので、“修行僧”が休みの日にわざわざ往復して、また会社に戻るというのは、

「体力的にきつくないのだろうか」

と思うことがよくある。

 しかも前述したように、最短時間で乗り継ぎができるように旅程が組まれているので、少しでも飛行機が遅れると、出発した瞬間から乗り継ぎ地のことを考えなければならず、精神的にもストレスがたまる。最後の便が遅れるならまだいいが、運悪く最初の便が遅れると、乗り継ぎに間に合うかどうかのストレスが一日中つきまとうのだ。

 そうなると、肉体的にきつい“修行”であるにもかかわらず、精神的に疲弊してしまう。普段は温厚な人でも、ささいなことですぐ怒るようになる。その怒りの矛先は、航空会社の従業員や隣にいる人に向けられることが多い。

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