「最前列に座らせろ」 横暴すぎる“マイル修行僧”に航空会社は大迷惑! 現役社員がぶっちゃけ「迷惑です」
上級ステータスを得るために、1日に何往復も国内線を利用する“マイル修行僧”。現役の航空会社社員が、彼らに対する複雑な思いを明かす。
優先席の“不正”使用

前述したように、“修行僧”たちは最短の乗り継ぎ時間で予約しているため、少しでも出発時間が遅れると、次の便に乗るために飛行機が到着するやいなや猛ダッシュしなければならない。そのため、
「バルク」
と呼ばれる最前列を好んで予約することが多い。この座席を利用したことがある人ならわかると思うが、実はベビーベッドを設置できる座席でもあり、機内での移動が困難な人(車いす利用者や体の不自由な乗客など)に割り当てられる。
もちろん、どの席に座るかは個人の自由であり、“早い者勝ち”なのだが、なかには
「乗り継ぎ時間が短いので、どうしても座りたい」
と半ば脅しで空いていない席に座る人もいる。
急にこの席を必要とする人も多いので、日系、外資系を問わず、多くの航空会社はフルサービスキャリア(FSC)であれば、あえてこのバルクを搭乗締め切り時間まで残している。そのため、あまり早い時間帯に利用したくないスタッフも多いのだ。少し迷惑である。