不透明なビジネスはお断り 個人が中古車を企業に販売する「ネット市場」は今後拡大するのか
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インターネットの進化により、一般消費者でも簡単にネットビジネスができるようになった。その結果、中古車の「C2B」オンラインマーケットプレイスが注目を集めている。
将来性の行方

C2Bによる中古車オンラインマーケットプレイスは、デジタル社会により実現した新時代のサービスであるが、もちろん買い取り業車を通じた売却と比較してデメリットもある。
・売却額の設定が個人に委ねられており初心者にはハードルが高い
・オークションが成立するまでの時間が読めない(不成立の可能性もある)
・オークション成立から入金までのタイムラグが生じる
引っ越しなどの理由により直ちに売却したい、あるいはすぐに現金化したい場合は、売買成立および入金までに時間を要する中古車オンラインマーケットプレイスは向いていないといえる。
また、自分で売却するという心理的な抵抗やかえって面倒くさそうという先入観など、
「初心者が抱くであろう垣根」
を下げる努力がまだ必要なのが現状かもしれない。
とはいえ、ブラックボックス化された中古車売買事業者を通じた取引でなく、デジタル技術で透明化を図り、事業者と一般消費者が対等に取引できるようになるオンラインマーケットプレイスの役割は大きい。
C2Bのオンラインマーケットプレイスで中古車を売却することが当たり前となるには、もう少し時間が必要かもしれないが、これからはスマートフォン世代が社会の中心となることや、中古車市場のボリュームからすると成長する余地が多分にある分野といえる。