不透明なビジネスはお断り 個人が中古車を企業に販売する「ネット市場」は今後拡大するのか
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インターネットの進化により、一般消費者でも簡単にネットビジネスができるようになった。その結果、中古車の「C2B」オンラインマーケットプレイスが注目を集めている。
新ビジネスの形「C2B」
新たなビジネスの形である、「C2B」による中古車オンラインマーケットプレイスをご存じだろうか。C2Bは、CtoBとも表されるように「Consumer to Business」の略であり、一般消費者が企業をターゲットとして商品やサービスを提供するビジネスモデルをいう。
・企業が一般消費者をターゲットとする「B2C」
・企業間同士のビジネスである「B2B」
は、これまで一般的な取引形態であった。しかし、近年になってオンラインマーケットの普及により、一般消費者の誰もが簡単にビジネスを行えるようになったことが背景にある。
C2Bのビジネスモデルは、画像や文章、あるいは写真や動画といったクリエーティブな領域のサービス提供手段と思われがちであるが、今はそうではない。自動車ユーザーが車を手放すときに、中古車オンラインマーケットプレイスを利用すれば、それは立派なC2Bの取引となる。
これまでであれば、自家用車の売却手段は、
・ディーラー
・中古車買い取り/販売事業者
・友人や知人
に限られていたが、中古車オンラインマーケットプレイスの登場により、新たな選択肢が生まれたのは重要な意味がある。
というのも、自動車に限らず中古物品の買い取り価格は一応相場があるものの、その取引内容については
「いいなり」
「ブラックボックス」
といってもいい。売る側からすると、オンラインマーケットプレイスにより、
・ブラックボックス化された部分の透明化が図れ、買い取り価格を自ら確認できる
・営業マンとの連絡や日程調整の手間が削減できる
・そもそも買い取り店舗が少ないという地理的制約から解放される
・買い取り事業者の中間マージン相当額を販売価格に上乗せできるため、車を高く売れる
ことが期待できる。