不透明なビジネスはお断り 個人が中古車を企業に販売する「ネット市場」は今後拡大するのか

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インターネットの進化により、一般消費者でも簡単にネットビジネスができるようになった。その結果、中古車の「C2B」オンラインマーケットプレイスが注目を集めている。

現在展開中のC2Bマーケットプレイス

楽天Car車買取のウェブサイト(画像:楽天カー)
楽天Car車買取のウェブサイト(画像:楽天カー)

 C2Bオンラインマーケットプレイスの、大まかなプロセスは次のとおりだ。

・オンラインマーケットプレイス運営元による検査/査定
・オークションへの出品
・オークション成立後、必要書類の提出および車両の引き渡し
・入金

 中古車を売買する場合、特に気をつかう部分は事故や修理履歴、車両の状態だ。売却後のトラブルを防ぐためにも、オンラインマーケットプレイスの運営元による検査・査定は通らなければならない関門といってよいだろう。

 ただ、検査・査定をクリアすれば、査定額を参考にするなり、事前に自分で調べるなどして希望売却額を設定できるのはC2Bの特徴ともいえる。現在展開中のC2Bオンラインマーケットプレイスは、楽天Car車買取、ユーカーパックがメジャーなところだろう。

 楽天Car車買取は、楽天の自動車サービス関連サービスのブランドだ。インターネットライブオークションを手掛けてきた2015年創業のカープライスが、2020年に楽天Carに統合された経緯がある。楽天の自動車関連サービスの一員となり、知名度やブランド力が強化されたといえよう。手数料を売る側が負担する仕組みである点に注意が必要だ。

 ユーカーパックは、2016年3月にC2Bサービスを開始。現在はB2CだけでなくC2C(個人間売買)も行っているのが特徴的である。なお、B2Cサービスでは手数料は不要であるが、C2Cサービスだと手数料が発生する。

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