率直に言う JR東日本・東京メトロは「混雑率100%」常態化を即刻解消し、ラッシュ時だけにしませんか?

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朝のラッシュ時以外の「混雑率100%」は問題だ。これを常態化することで「経営効率を上げよう」としているのではないか。都市公共交通のあるべき姿ではない。

乗客総重量に見る混雑実態

丸ノ内線(画像:写真AC)
丸ノ内線(画像:写真AC)

 大都市圏の混雑率は着席者だけでなく、つり革につかまっている人も含めて計測される。「混雑率100%」とは、定員乗車を意味する。つまり、乗客が

・座席に座れるか
・つり革につかまれるか
・ドア付近の柱につかまれるか

という状態である。だとすれば、立っている乗客も含めてそれなりの数の乗客がいれば、その列車は「混雑率100%」ということになる。

 ちなみに、現在の鉄道車両の多くは、車内の乗客の総重量から乗客数を計測できるようになっている。日本人の平均体重は約55kgなので、ひとりあたり55kgとして計算する。したがって、体重の重い人が乗れば、その分、乗客数は多くなる。

 この観点からすると、東京都心の電車や一部の郊外向け電車では、この程度の混雑はよくある。朝のラッシュ時なら仕方ないが、それ以外の時間帯でもこれほど混雑しているとは信じがたい。特にひどい事態をいくつか見てみよう。

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