JR「混雑偏重 = 快速のせい」はデタラメ? 議論すべきは「有効本数」である
本当に便利でよい路線とは何かを考えるためには、どのような視点が必要か。本稿では、路線の利便性を「有効本数」という指標で見ることを提案し、いくつかの路線の例を紹介する。
自治体へのメッセージ
いかがだっただろうか。
自治体の皆さんにおかれては、速達列車に関する鉄道事業者への要望案を作るにあたって、本稿で紹介した「有効本数」と「有効列車間の運転間隔」も検討材料のひとつになれば幸いである。
もし快速の設定が中途半端と感じるなら、多少、各駅停車の減便になったとしても、快速と各駅停車の本数が1対1になるような形にするよう要望すべきだ。
速達列車の設定と有効本数の最大化は必ずセットで考えなければならない(追い抜きがある線区の場合、快速停車駅では50%、快速通過駅では100%が有効本数率の最大値になる)。