EV失速とハイブリッド回帰! そんなときこそ、本当のクルマ好きは「EV」について熟考すべきだ

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EVの普及は夢物語では終わらない。昨今のHV人気の再燃を理由にEVシフトを疑問視する意見を、今一度否定する必要がある。

アップル撤退、EVシフトの踊り場

EVのイメージ(画像:写真AC)
EVのイメージ(画像:写真AC)

 現在、電気自動車(EV)に代わってハイブリッド車(HV)の販売が急速に伸びている。

 英調査会社JATOによると、米国では2023年4~6月期から3四半期連続でHVの販売台数がEVの販売台数を上回り、2023年10~12月期のトヨタ自動車の米国でのHV販売台数は前年同期比49%増の約18万台と過去最高を記録した。各メディアが指摘するHV優位の理由は以下の通りである。

・価格が安い(EVの平均価格は約5万9000ドル、HVは約4万2000ドル)
・自動車ローンの金利が上昇している
・内陸部では充電設備が少ない
・蓄電池は寒さに弱く、消費者に不安を与えている

“EV大国”となった中国でも、補助金打ち切りによる割高感を背景にHV販売が伸びている。その結果、世界の自動車メーカーは急ピッチで進めてきたEVへのシフトを遅らせている。メルセデス・ベンツでさえ、2030年までにすべての新車をEV化するという計画を撤回した。フォルクスワーゲン、ゼネラルモーターズ、ヒョンデなどもEV強化の方針を撤回、HVの新型車を投入し、生産台数を増やす計画だ。

 こうした流れを受けて、EV市場への参入を目指していた企業のなかには、撤退するところも出てきている。2月、ブルームバーグなどの報道によると、アップルは10年あまり取り組んできた通称「アップルカー」の開発中止を決定、経営資源をEVから生成AI(人工知能)分野にシフトするとしている。同社の撤退は、順調に見えたEVシフトが踊り場を迎えている証拠だ。

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