「危険すぎ」「マナー違反」 電動キックボードがいかにネットで叩かれても、マイクロモビリティは経済活性化の有効手段である

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マイクロモビリティは最近、街中でよく見かけるようになった。しかし、本当に必要なのだろうか。ネット上では「移動手段が増えるのは危険」「マナーが悪い」といった否定的な意見が目立つ。

マイクロモビリティのメリット

電動アシスト自転車(画像:写真AC)
電動アシスト自転車(画像:写真AC)

 マイクロモビリティの必要性は、法整備が進められていることからも明らかだ。世界的に見ても、特に過密地域では移動手段として期待される社会的背景がある。ここでは、そのメリットについて見ていこう。

●ラストワンマイルを解決できる
 ラストワンマイルとは、最寄り駅などから目的地までの移動を指す。物流でいえば、目的地のサービス拠点から配達先までの配送を指す。この部分の移動手段として「歩けばいい」「自転車に乗ればいい」という人がいるが、それは自動車やバイク以外のモビリティがなかったからだろう。マイクロモビリティは、最寄り駅などから自宅や職場までの移動に便利だ。他の交通手段と組み合わせる例もあり、MaaS(モビリティ・アズ・ア・サービス。自動車、自転車、公共交通機関、シェアリングサービスなど、さまざまな交通手段を単一のプラットホームやアプリケーションを通じて統合し、利用者が効率的かつ容易に移動を計画・実行できるようにするサービス)ビジネスを始める企業もある。

●渋滞緩和に貢献できる
 マイクロモビリティは省スペースで大量走行が可能なため、交通渋滞の緩和に貢献できる。自動車よりも小回りが利き、機動性に優れている。電動キックボードは持ち運びが可能で、階段があってもその先に行ける。

●環境への影響が少ない
 国土交通省は環境面でのメリットを強調している。脱炭素化、カーボンニュートラルに貢献するという点だ。ガソリン車よりも環境負荷が少ない。EVよりも消費電力が少ない。しかし、EVを含む電動モビリティは、バッテリー製造段階でのCO2排出など環境負荷が大きいというデメリットがある。

●経済的な移動手段である
 マイクロモビリティの保有コストは低い。自動車タイプの車両を除けば、駐輪・駐車にかかるコストも低い。ランニングコストは主にバッテリーを充電するための電気代だが、ガソリンに比べ安価で出力も低いため、コストメリットがある。シェアリングエコノミーでレンタルできる車両もあり、一時的な利用の選択肢にもなる。

●地域活性化につながる
 一般消費者には気づきにくいかもしれないが、地域活性化のニーズもある。マイクロモビリティは、電車やバス、車では行きにくい場所にも簡単にアクセスできる。また、徒歩や自転車よりも短時間で簡単にアクセスできる。人々が町の隅々までアクセスできるようになり、機動性が高まれば、どこにでも人がいる状況が生まれる。これは経済や物流にもよい影響を与えるだろう。

 マイクロモビリティの世界市場規模は15兆円に達し、今後も成長が見込まれている。日本では安全性の問題などから普及が遅れているが、安全性の確保や法改正などを背景に、徐々に浸透していくだろう。

 国土交通省は、自動車の利用距離と乗車人数に関する調査結果で、ひとり~ふたり乗りの短距離利用が多いことを指摘している。こうした用途にマイクロモビリティを導入することで、CO2排出量や大気汚染の削減効果があると、同省は考えている。

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