「ビッグスクーター」のブームはなぜ終わったのか? かつては累計10万台ヒットも、復活のカギはどこにあるのか
ビッグスクーターは排気量250cc以上のパワフルな性能が魅力だ。そんなビッグスクーターは1990~2010年ごろ、日本で人気を博していた。
排気量250cc以上のパワフル性能
ビッグスクーターは排気量250cc以上のパワフルな性能を持ちあわせ、さらに変速の煩わしさがなく魅力的だ。そんなビッグスクーターは1990~2010年ごろ、日本で人気を博していた。
1980年代発売のホンダ「フュージョン」から始まり
・ヤマハ「マジェスティ」
・スズキ「スカイウェイブ」
・ホンダ「フォルツァ」
など続々と新型ビッグスクーターが発売され、ブームを巻き起こした。
しかし近年、その人気は下火となっており、そのラインアップも減少傾向に。そこで今回は、市場を席巻するほどであったビッグスクーターブームに焦点を当て、ブームの発端や終焉(しゅうえん)を迎えることになった原因などを追求。さらに、今後再びブームが訪れるかどうかを推察していこう。
バイク免許を取得する人が急増中
警視庁の「運転免許統計令和3年版」によると、大型2輪の免許試験合格者数は、前年度比で10.1%、普通2輪は11.7%も増加。この結果から見ても、バイク人口が近年増えているのは明らかだ。
ライダーが増加しているなか、人気のバイクはどのような車種なのだろうか。2輪車新聞の調査によると、251~400ccクラスでは
・ホンダ「GB350」
・カワサキ「ニンジャ400」
・ヤマハ「SR400」
などが人気を博し、カテゴリとしてはネイキッド、フルカウル、アメリカンが中心となっている。
一方、当時のビッグスクーターブームで話題を呼んだモデルは、最近の売れ行きランキングの上位で見受けられないのが実情だ。ではビッグスクーターはいかにしてブームを巻き起こし、また人気が下火となったのか。