「騒音」「ポイ捨て」「不法侵入」 “観光公害”頻発で地元民うんざり、ライドシェアの導入は本当に効果的なのか?

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ライドシェアは、大規模な観光地でのオーバーツーリズム対策にも活用される。その背景には何があるのだろうか。

地域住民の生活に及ぼす弊害

タクシー運転者の年齢。「賃金構造基本統計調査」より(画像:厚生労働省)
タクシー運転者の年齢。「賃金構造基本統計調査」より(画像:厚生労働省)

 大型観光地にライドシェアを導入することは観光客の利便性を図るうえでは効果があるだろう。しかし、オーバーツーリズムで深刻な問題となるのは

「地域住民への弊害」

である。

 バルセロナやベネツィアのように経済発展のために積極的に観光客を受け入れていた地域でも、過度な観光客の集中から地域住民の観光への嫌悪感が増大し、市民デモにも発展している。オーバーツーリズムによって開発規制がかかり観光事業を拡大できなくなったり、観光地のブランドが低下したりする結果となっている。

 今、オーバーツーリズムが問題化する大きな背景として、地域生活者の価値観が、

「経済重視から生活重視へ」

とシフトしていることもある。これは、日本にもいえるだろう。ライドシェアの導入によって、観光客に奪われていた地域住民のタクシーの足は確保されるかもしれないが、観光地への動員力が増大し、より大量の観光客が観光地に流れ込むことになる。

・施設や道路、公共交通機関の混雑
・騒音
・ゴミのポイ捨て
・不法侵入
・器物損壊

などの生活を脅かす弊害はむしろ増加する可能性がある。

 国は4月からの状況を見て、地域ごとの事情に即した形に変化していくべきとしている。オーバーツーリズムが問題化している観光地においては住民への弊害も含め、バランスの取れた対策を検証してほしい。

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